子供たちを戦争にかりたてた番組「少國民の時間」。国策の宣伝は、終戦の日を境に大きく転換する。時代の境目に何がおきたのか。アナウンサーの視点から見つめる。
もともと「子供の時間」と題した子ども向けの番組が1941年に「少國民の時間」へと変わっていく。敵に向かって命を犠牲にすることを推奨するなど、内容は戦争色の濃いものになっていく様子がわかる。そんな時代背景の中で、終戦の日、放送局が反乱軍に一時占拠された。ピストルをつきつけられた館野守男アナウンサーは自分の職務を全うし、反乱軍の要求には従わなかった。玉音放送が無事放送されるまでの一日に迫る。