2024.12.31　新聞社での啄木殴打事件！

啄木が小樽日報社で働いていたとき、同僚であり先輩の小林寅吉さんに殴られるという事件が起こりました。口論の末の殴打事件ですが、その時の啄木の態度ったら…。金田一さんはそんな啄木を「余裕の人」と表現しています。負けるが勝ち、とは正にこのこと。

2024.12.24　啄木の妻・節子さんの寄稿文

啄木の妻・節子さんが短歌を詠んでいたことは広く知られていますが、実は「岩手日報」に文章を寄稿したこともありました。ある方の遺稿集を読んで、その追悼文を寄稿したということです。才能ある人が亡くなってしまう悲しみに心を痛めています。

2024.12.17　東京に降る雪と故郷に降る雪

明治37年12月、東京に降る雪を見た啄木は故郷を思い出して「あぁ雪の〇〇、そは我が故郷なりき」と表現しています。それは何でしょうか？というのが今回の啄木トリビア。美しい表現ですね…どこにいても雪は同様に綺麗なものだと感じさせてくれます。

2024.12.10　啄木にまつわる幻の映画が存在した！？

「啄木を愛する人々」17人目は、盛岡市にあるジャズバー「開運橋のジョニー」の店主・照井顕さん。啄木にまつわる「幻の映画」のお話です。情報をお持ちの方がいらっしゃったら、是非IBCまでご連絡ください。

2024.12.3　岩手日報に短歌が初めて載った日

明治34年、啄木の短歌が初めて活字として「岩手日報」に掲載されます。その時の啄木は満15歳。ペンネームは「翠江」でした。年齢の割にちょっと大人びた難しい言葉を使った短歌ですが、当時の啄木は文学仲間とのかけがえのない時間を過ごしていたようです。

2024.11.26　啄木の娘・京子の人生

啄木の娘・京子ちゃんが満6歳の時、父親である啄木はこの世を去りました。お父さんの記憶はどこまであったのかな…。大正15年には新聞記者である須美正雄さんと結婚。2人の恋愛は当時新聞に載るほど話題になりました。有名人・啄木の娘ということで注目されたようです。今も昔も人の興味というのは変わらないものですね。

2024.11.19　切手を貼っているときに起きたハプニング

友人の平野万里さんが切手を貼っているとき、啄木は平野さんの驚くべき行動を目にしました。それは思わず啄木が爆笑してしまうような出来事だったそうです。スタジオでもありえない爆笑回答が続々！（？）まさかそんなミラクルなことが起きるなんて…

2024.11.12　啄木が初めて見た公園はどこ？

「啄木を愛する人々」16人目は、岩手県県民の森「森林ふれあい学習館」所長の及川英俊さん。県職員として携わった「全国植樹祭」の中で、宮沢賢治さんの作品「虔十公園林」を題材に式典を行いました。そこから話は、啄木と公園のお話へ…

2024.11.5　与謝野家を初めて訪ねたときに読んだ詩

明治35年、盛岡中学を退学した啄木は歌人を志して上京し、初めて与謝野家を訪ねます。与謝野晶子さん・鉄幹さんそれぞれの印象や、庭に咲く大輪の菊について、啄木は細かに日記に残していました。そこで読んだ詩とは…

2024.10.29　啄木の読書リスト

啄木が好んで読んだ文学をご紹介。文芸雑誌からドイツ語の本、万葉集まで、幅広いラインナップです。難しそうな本ばかりですが、名前だけは聞いたことがありますね。読書家のみなさんは挑戦してみてはいかがでしょうか？

2024.10.22　若山牧水と啄木

「酒仙」と称された若山牧水と交友があった啄木。北上には2人の歌碑が建てられています。どんな風に出会い、2人で何を語ったのか…。啄木が大切なノートを牧水さんに預けたことから詩集の出版に繋がりました。信頼していた親友です。

2024.10.15　詩を作る人に啄木からのアドバイス

今回の啄木トリビアは啄木が詩のアドバイスを送った手紙から「あなたの作品は〇〇の声に乏しい」。〇〇の声に素直に従うことが、型にはまらない詩を作ることに繋がるそうです。

2024.10.08　啄木が描く自然からのメッセージ『サルと人と森』

「啄木を愛する人々」15人目は、岩手県県民の森「森林ふれあい学習館」のスタッフ・小松範子さん。八幡平の自然にほれ込んで東京から移り住んだ小松さんと一緒に、啄木の寓話「林中の譚」についてお話します。

2024.10.1　啄木が好んで食べたライスカレー

明治40年、渋民時代の友人が小樽にいる啄木のもとを訪ねて来た時、一緒にライスカレーを食べました。啄木はカレーが好きだったようですが、初めてカレーを食べた時のことは日記にも詩にも残していないようです。初めて食べたカレーの食感と味はなかなか衝撃的だったのかもしれません。

2024.9.24　宮沢賢治と啄木

年齢が10歳ほど違う啄木と賢治。直接の交流はありませんでしたが、賢治は啄木の詩集「一握の砂」を読んでいたようです。『男らしさ』が唱えられる時代において、繊細な感情を表現する啄木の作品は、賢治の創作意欲に火を付けたのかもしれません。逆に啄木が賢治作品を読んでいたら…どのような感想を持ったのかが気になります。

2024.9.17　他人は自分の写し鏡？

今回の啄木トリビアは啄木の「人間は自己にある〇〇を他に認めて、そして自己にあることを自任した時、その〇〇をひどく憎むものだ」という言葉からの問題。先月のクイズ同様、人生の教訓となる言葉を啄木から教えてもらいました。

2024.9.10　啄木を学ぶキーワードは「感情と共感」

「啄木を愛する人々」14人目は、高校で国語教諭をしていた畠山政文さん。教科書に掲載されている歌について、時代ごとに傾向が違うことや、啄木の詩が誰よりも多く掲載されていることなど、「へえ～」というお話が盛りだくさんでした。「感情を吐き出した詩に共感すること」から啄木作品に触れる畠山さんの授業、国語が好きになれそうですね。

2024.9.3　源氏物語を夜な夜な読みふける啄木

明治41年9月、啄木は寝る前に「源氏物語」を読んでいました。その面白さにのめり込み、夜な夜な読みふけていましたが突然ぱたりと読むのを辞めてしまいます。その理由とは？なるほどな～とクスリと笑えるエピソードです。

2024.8.27　米津玄師の歌詞に啄木のフレーズが！？

歌謡曲やJ-POPの歌詞に登場する啄木のフレーズを紹介。谷村新司さんの『昴』や、石原裕次郎さんの『錆びたナイフ』、そして米津玄師さんの『毎日』という曲など。啄木文学にインスピレーションを受けている歌詞を発見すると「あっ！」と嬉しくなりますね。

2024.8.20　後ろには髪がなくて前髪だけが生えているもの

今回の啄木トリビアは「〇〇といふ奴には前頭にだけ髪があって後頭は禿だ、一度逃げられてはいくら追ひかけても捕へる事ができなくなる」という啄木の手紙からのクイズ。まるでなぞなぞのようですが、人生の教訓として心に留めておきたいお話でした。