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解説は、日本スペースガード協会奥村さん問題「次のうちに肉眼ではみることができない惑星はどれか」でした。「惑星」とは、太陽のような恒星の周りをまわる天体のことで、太陽系には、内側から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの惑星があります。このうち肉眼で見ることができる惑星は、地球を除くと水星、金星、火星、木星、土星、天王星の6つとなります。みることができるといっても時間や方向など、さまざまな条件が発生します。それぞれの特徴として「水星」は、太陽に最も近いことから観測できる時間が短く、お目にかかることが少ない天体です。「金星」は、宵の明星・明けの明星と呼ばれるほど、他のどの星よりも明るく輝くことが多いので初心者でも簡単にみつけることができます。「木星」は、一番大きな惑星で、金星の次に見つけやすくとても見ごたえがあります。「土星」は、輪っかのある星として有名ですね。こちらも明るいので肉眼で見つけることができますが、輪を見るためには、天体望遠鏡が必要となります。「天王星」は、ギリギリ肉眼で見える等級ですが、とても空が暗いところでなければ見つけるのはかなり難しいです。通常は、双眼鏡や天体望遠鏡での観測になります。では、なぜ、みえないのか。惑星は、自ら光るのではなく、太陽の光を反射することで輝いて見える天体です。「海王星」は、太陽や地球から遠く離れているため肉眼でみるには明るさが足りません。太陽の光を反射することで輝いて見える天体。それでは、それぞれの惑星と太陽との距離はどのぐらいなのでしょうか?太陽から水星までの距離は、約5790万㎞平均気温は、167度ただし、水星は、自転が遅く大気が薄いため、夜の温度は昼の温度より600度以上も低くなります。太陽から金星までの距離は、約1億820万㎞平均気温は、464度水星より遠いのに表面温度が高くなるわけは、金星は、二酸化炭素を主成分とする分厚い大気に覆われておりその温室効果によって太陽系の中でも最も高温の惑星になっています。太陽から地球までの距離は、約1億4959万㎞平均気温は、15度太陽から火星までの距離は、約2億2794万㎞平均気温は、マイナス65度太陽から木星までの距離は、約7億7834万㎞平均気温は、マイナス110度太陽から土星までの距離は、約14億2666万㎞平均気温は、マイナス140度太陽から天王星までの距離は、約28億7065万㎞平均気温は、マイナス195度太陽から海王星までの距離は、約44億9839万㎞平均気温は、マイナス200度距離を別角度にて太陽系内での距離に言及する際、「天文単位(au)」という単位がよく使われます。天文単位は、太陽と地球の間の平均距離をもとに決められた定数で、1天文単位は、1億4959万7870.7㎞と定義されています。約1億5000万㎞と覚えておくと便利です。太陽から各惑星までの平均距離を天文単位で表すと、水星は、約0.39天文単位(au)金星は、約0.72天文単位(au)地球は、1天文単位(au)火星は、約1.52天文単位(au)木星は、約5.2天文単位(au)土星は、約9.54天文単位(au)天王星は、約19.19天文単位(au)海王星は、約30.07天文単位(au)となります。このように肉眼でも楽しめる惑星はたくさんあります。子供たちとの遊びの中に「惑星探し」を取り入れてみてはいかがでしょうか?解説は、奥村さんでした。
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