菊池寛『マスク』(2)(マスク スペイン風邪をめぐる小説集 文春文庫2021年)/『神の如く弱し』(1)(マスク スペイン風邪をめぐる小説集文春文庫2021年)
『マスク』(2) 100年前頃のスペイン風邪の収束期。健康不安がある主人公は、周囲がマスクを外しているのに迷い、ビビるが結局外してしまう。ある日、野球観戦に出かけた折り、一人だけマスクを着用している若者の姿を見つけ激しく心を揺さぶられる。/『神の如く弱し』(1) 漱石の長女と親友との有名な失恋事件を題材にして、失恋、友情、嫉妬など様々な感情と葛藤を描く。