古典落語の名作を、連続ドラマ風に小分けにしてお送りする「まいにち10分寄席」。今回は「ねずみ」を3回シリーズでお送りします。
第3回は「木彫りの虎」。旅人の名は左甚五郎。日光東照宮の「眠り猫」や東京・上野東照宮の「登り龍・下り龍」など、各地に彫刻作品をのこす伝説の名工。甚五郎は、木っ端から目を見張るような不思議な作品を生み出し、出会った問題を片づけていきます。嫌な仕事は小判を積まれても引き受けないが、自らの心が欲する仕事なら損得迷うことなく手掛ける。そんな天下の名工が、「ねずみ屋」の親子のために何やらひと肌脱ぐことに。