SUPERFINE SUNDAY モーニングストーリーSUPERFINE SUNDAY モーニングストーリー

SUPERFINE SUNDAY モーニングストーリー

FM802

DJ浅井博章がお薦めする本を自らご紹介するSUPERFINESUNDAYの名物コーナーをPodcastでもアーカイブ。

詳細情報を見る

エピソード

2026年8月23日(日)放送 鈴木 七月『かわりに嘘』

2026年8月23日(日)放送 鈴木 七月『かわりに嘘』

2026年8月23日(日)放送 鈴木 七月『かわりに嘘』

今週紹介したのは、鈴木 七月『かわりに嘘』大学生の夏目は、実際に起きたら嫌なことを逐一スマホにメモする極度の心配性。リマインダーには700件の心配事が登録されており、彼女の統計によれば、そのリストの7割は現実になる。祖母の死によって住む場所を失った夏目に手を差し伸べたのは、親戚から数々の怪しい噂を流されてもはや正体不明の存在となっている東京のおば、宇曽川ひかりだった。東京・錦C町にある宇曽川の自宅は、かつて眼科医院だった。そこには、宇曽川曰く「開けたら別の世界に繋がる」という緑色の「開かずの扉」があり、夜な夜な正体不明の足音がしたりWiFiが激重になったりする。無責任な親戚から、「死体が隠してあったりして」と言われたひと言が次第に頭から離れなくなる夏目。宇曽川は夏目の問いかけを常に煙に巻くような嘘で受け流すが、バイト先で出会った幼馴染の南海や、生意気な小学生・千理との交流を通じ、夏目は街に伝わる晴れ男の伝説と、ひかりの過去が繋がっているのではと疑い始める。果たして、開かずの扉の向こうに隠されているのは「死体」か、それとも――。心配事が尽きない夏目と、嘘つきのおばが織りなす、少し不思議でかなりユーモラスな日常を唯一無二の筆致で描く、第69回メフィスト賞受賞のデビュー作。

4分

4分

2026年4月26日(日)放送 坂井 希久子『浅草観音裏小路』

2026年4月26日(日)放送 坂井 希久子『浅草観音裏小路』

2026年4月26日(日)放送 坂井 希久子『浅草観音裏小路』

FM802 DJ浅井博章が毎週ものがたりをご紹介。今週紹介したのは、坂井 希久子『浅草観音裏小路』このまま三味線にかまけて生きていきたい──花柳界の退潮に苛まれながらも、抗い逞しく生きる若い芸者たちの姿を描く傑作長編小説!東京に残る花街は新橋、赤坂、芳町、神楽坂、向島、浅草の六ヵ所。そのうちの浅草の観音裏界隈で芸者として生きる3人の娘たちに光が当たる。真白は地方(ジカタ)と言って、小唄や三味線の演奏などを担当する。25歳で結婚を理由に引退したが、7年で離婚しシングルマザーとなって出戻ってきた。母親も元芸者で、真白にとってはここ観音裏が故郷なのだ。もう一人の美鈴は立方(タチカタ)と言って、踊りを担当する。真白とは同い年で、花柳界に入ったのは真白より先。でも半玉という見習い期間を経て一本立ちしたのは真白の後になる。故郷は遠く、そのせいもあってか花柳界の将来に大きな不安を抱いている。そしてきよ鈴。半玉になってまだ半年の20歳。周りからちやほやされながらも、日々踊りの修練に励んでいる。こうした3人に迫ってくるのは浅草花柳界の退潮という現実。昭和30年代に100軒以上あった料亭は4件に、芸者の数は600人から20人に減った。お座敷文化をどうやったら後世に引き継げるのか。3人の若手芸者の思惑が、人生が、ここ浅草観音裏界隈で交錯する……。

5分

5分

さらに表示