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紛争や災害、貧困などによって命の危機に瀕している人びとに医療を提供する、非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体、それが「国境なき医師団(Médecins Sans Frontières 略称MSF)」です。小学生のころ国境なき医師団の存在をテレビで知った白川優子さん。国境なき医師団の活動はその後憧れの存在となりました。周囲が反対するなか、商業高校から看護学校に入学するという珍しい経歴を持ち、36歳の時に国境なき医師団に採用され、最初にスリランカに派遣されます。戦争が終わってはいたものの、本当に医療が必要としている場所に医療が届いていない現実を目の当たりし、改めて衝撃を受けます。そして一つの医療チーム、一人の看護師の存在が現地医療にとっては大きな存在であること実感。看護師として活動する自分が、世界に貢献できている充実感はその後も国境なき医師団で活動する励みとなりました。その後、パキスタン、 イエメン、シリア、南スーダン、イラクなど、空爆や銃撃の音が鳴り響くさまざまな紛争地域に派遣されました。現在は国境なき医師団の採用スタッフとして活動する白川さん。医師や看護師だけでなく、現地で医療活動を支える様々な非医療スタッフも大事な存在と語ります。「医療は一つのチームで行うもの」、必要とされている場所に医療が届くように、自身がこれまで経験した活動を伝える白川さん。今後も白川さんの国境なき医師団での活動は続きます。
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