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2025年11月27日(木)琉球新報の記事から紹介します。担当は上地和夫さんです。大宜味村や国頭村の海岸で海砂の流出が進み、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているタイマイやアオウミガメ、アカウミガメが産卵しても、波をかぶり卵が死滅するといった状況になりつつあります。特に大宜味村喜如嘉の浜の海砂流出は深刻だということで、村内で30年以上、ウミガメの産卵調査をしてきた日本ウミガメ協議会会員の米須邦雄さんによりますと、大宜味村喜如嘉の浜は3種類のウミガメが産卵に訪れる県内唯一の場所だということですが、この20年間で海砂は著しく減少し、砂浜は1メートル以上低くなっているということです。米須さんは「産卵場所が波打ち際に近いと、波をかぶることになり、卵が水につかって呼吸ができず死滅する」と説明しました。喜如嘉の浜では、今年は産卵の確認はされておらず、「砂の流出と卵の死滅には関連性があるのではないか」ということです。米須さんは、やんばるの豊かな自然を守ろうといった際に海の生き物は無視されていないかと不安を示し「ヤンバルクイナやノグチゲラを守ろうというくらいの同じ気持ちをウミガメにも向けてほしい。山と川、海も一体となってやんばるの豊かな自然を守っていくべき」と強調しました。(了)
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