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2025年11月19日(水)琉球新報の記事の中から紹介します。担当は上地和夫さんです。戦後にパラオから沖縄へ引き揚げてきた人や遺族らでつくる沖縄パラオ友の会は、西太平洋のパラオ・ペリリュー島にある県戦没者の慰霊碑「沖縄の塔」を修復しました。10月15日に完成しました。長年の風雨にさらされ、亀裂が入るなど損傷していました。多くの関係者から寄付が寄せられたということです。友の会は修復状況の確認なども兼ねて、12月10日から4泊5日でパラオへの慰霊の旅を実施します。太平洋戦争の激戦地ペリリュー島では日本軍がアメリカ軍上陸前に住民を島から退避させ、軍人軍属が犠牲になりました。慰霊碑の修復に当たっては、ペリリュー州知事の認可を得て工事を開始しました。アメリカ軍施設の工事に重なったため空港を使えず、物資を船でパラオ・コロールから運び込みました。現地に住む県系3世が協力したほか、戦争体験者の家族などから多額の寄付もあったということです。沖縄パラオ友の会の田仲順一会長は「皆様の支援のおかげで無事の修復を完了できた。私も次世代に継承すべく、最後の奉仕として全力を尽くした」と感謝しました。田仲さんは12月の墓参にも参加予定で、州知事にも感謝を伝えたいということです。(了)
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