2025/04/03 木5分
2025年4月3日(木)琉球新報の記事から紹介します。担当は上地和夫さんです。「譲る側も、もらう側も幸せ」―。県立八重山高校は先月28日、卒業生の制服を後輩に無料で譲る「制服リレー」を実施しました。校内の多目的教室にセーラー服や学ラン、ローファーなど合わせて273点を並べ、多くの保護者や4月からの新入学生が訪れて手に取り試着し、持ち帰りました。教科書代など出費がかさむ時期に保護者は「とても助かる」と喜びました。八重山高校は持続可能な開発目標=SDGsについて学びを深めようと、2020年から取り組んでいます。学校主体の取り組みは県教育委員会も把握しておらず、珍しいとみられます。家庭クラブの生徒が3年生に呼びかけ制服を集めたもので、スカーフやベルトなどの小物も集まりました。セーラー服を譲り受けた生徒は「自分も後輩につないでいけるように大切に着たい」と温かい心も引き継いだ様子で、一緒に来た40代の母親は「サイズも豊富で選べるからいいね」と評価しました。仲間と共に準備を進めてきた家庭クラブの生徒もこの日着ていたのは制服リレーでもらったもので、「八重高のすてきな取り組みだと思う。私もつないでいきたい」と「伝統」継承を誓いました。
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