2025/03/26 水6分
2025年3月26日(水)琉球新報の記事から紹介します。担当は上地和夫さんです。りゅうぎん総合研究所がこのほど発表した県内の住宅着工戸数に関する調査リポートによりますと、2023年度に着工された一戸建て住宅の戸数は木造が1722戸で、2年ぶりに鉄筋コンクリート=RC造の1368戸を上回りました。木造は19年度に初めてRC造を上回り、以降20年度、21年度でRC造を上回っていましたが22年度には再度RC造が逆転していました。りゅうぎん総研は木造のうち、大半を占める分譲の価格優位性がRC造に対し圧倒的で、若年層の支持を集めていると解説し、台風被害などがある県内環境を考慮すると、耐久性には「注視が必要」と指摘しました。その上で、RC造住宅の減少傾向は生コンや鉄筋といった県内の資材関連業者にも波及するとし「県経済にマイナスの影響を与える」と分析しました。りゅうぎん総研は県外業者による木造分譲住宅販売戸数の伸びにも触れ、県内業者によるRC造持ち家住宅のシェアが木造住宅に奪われていると解説しました。県内住宅市場の展望については「このままRC造住宅の着工戸数が減少を続けた場合、県内建設業の景気後退や経済循環率の低下といった影響が懸念される」との考えを示しました。
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