2025/01/24 金12分
教育虐待と教育ネグレクト――子どもに寄り添うために「教育虐待」や「教育ネグレクト」という新たな視点から、子どもたちが直面する問題を掘り下げました。🔶相談に見る子どもの本音番組冒頭では、生徒からの相談が紹介されました。「家族に本音を伝えようとすると涙が出てしまい、言いたいことが言えない」という内容でした。この相談を受けて田中校長は、子どもが親に対して気を遣いすぎる現状を指摘しました。「子どもは親を悲しませないよう、本音を隠す傾向がある」と語り、本音を伝えられる関係を築くことの重要性を訴えました。🔶教育虐待と教育ネグレクトの定義田中校長は、教育虐待や教育ネグレクトという概念について解説しました。これらは2011年に日本子ども虐待防止学会で提唱されたもので、従来の虐待に新たな視点を加えたものです。教育虐待: 子どもの能力以上の成果を親が求め、過度な期待やプレッシャーをかけること。具体例として、「もっと勉強しなさい」と無理を強いることが挙げられます。教育ネグレクト: 子どもに必要な教育や支援を提供しないこと。例えば、発達障害のある子どもに適切な支援を受けさせないなどが該当します。田中校長は、「親が良かれと思って行う行動でも、それが子どもにとって負担となり、自分の意思を見失わせてしまうことがある」と警鐘を鳴らしました。🔶親の価値観と子どもの選択「親は自分の価値観を子どもに押し付けがちですが、その価値観が将来の子どもの幸せにつながるかは保証できない」と田中校長は語ります。自身の経験として、進学先の選択において親が自由を与えてくれたことに感謝していると述べ、子どもが自分で選択する機会の重要性を強調しました。「子どもが本音を言える環境を作ることが、教育虐待を防ぐ鍵です」と田中校長は言います。親が子どもの言葉に耳を傾け、違う意見があった場合でも受け入れる姿勢が大切だとしています。🔶教育のゴールとは田中校長は、教育の目的について「子どもが自分で考え、行動し、選んだことに責任を持てる力を育むことだ」と述べました。親は子どもにとって「所有物」ではなく、「社会の宝」としての価値を認識する必要があると語りました。🔶学校の役割と親子関係のサポート最後に田中校長は、「家庭だけでなく、学校や地域社会も含めて子どもを育てる環境を整えることが重要だ」と話しました。子どもが本音を言えるような信頼関係を築くことは、親だけでなく学校や地域全体の課題でもあると指摘しました。🔶まとめ「教育虐待」と「教育ネグレクト」。子どもたちが自分の意見や気持ちを自由に表現し、自立していくための環境を整えることが、私たち全体の責務であることが改めて示されました。🔵【ニュース515+Plus】エンタメ・教育・ITの専門家が気になる話題を徹底解説!!【2025年1月】第2金曜日・・・映画解説・研究者上妻祥浩さん第3金曜日・・・ライブ配信ディレクター斉場俊之さん◎第4金曜日・・・熊本市立出水南中学校校長田中慎一朗さん第5金曜日・・・元RKKアナウンサー宮脇利充さん◆WEB https://rkk.jp/515news/◆メール515@rkk.jp★地上波ではRKKラジオ(熊本)FM91.4 AM1197で、毎週金曜日 午後5時15分から放送中。是非生放送でもお聴きください。
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