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皆様、おはようございます。大平まゆみです。ヴァイオリニスト大平まゆみ(元・札響コンサートマスター)さんの「サウンドエッセイ」です。AIR-G'(FM北海道)ラジオ番組「朝クラ!」で放送されたメッセージのアーカイブです。番組Web→https://www.air-g.co.jp/asakura/29844/ 《大平まゆみさんからのメッセージ要点》すっかりご無沙汰をしてしまいました。実は、声門閉鎖術という手術を受けていました。気管切開以来、2年ぶりの入院です。病院では以前お世話になった先生、看護師さんがたもいらして、毎日が温かく過ぎていきました。勿論、手術からの回復は楽ではありませんでしたが・・・。 ここで、時代の進歩に逆らって生きてきた、珍しい人をご紹介したいと思います。それは、私の母です。95歳の母は、昨年までずっと、ダイアル式の黒い電話機を使っていました。私も大好きでした。ダイアルが戻ってくるまでの時間が楽しかったです。妹家族と同居した母は、現在携帯電話に変わってしまいましたが、きっと少し寂しいでしょうね。実は私も携帯電話、スマートフォンに、抵抗がないわけではありません。そんなマニュアル派の私でさえ、今は最先端の技術を毎日駆使しています。ボイスターという声の再生装置と、視線入力による意思伝達装置です。この信じられないような技術のおかげで、このように、自分の声で表現する機会を与えていただいています。すごいことです。私に、もっと想像もできない、すばらしい取り組みを紹介してくださった人がいます。それは、分身ロボットカフェ、と言います。外出困難者である従業員が、遠隔操作でサービスを提供する、という新しいスタイルのカフェだそうです。オリヒメという、宇宙人のようなロボットが活躍します。病室にいながら外の世界で仕事ができる。すばらしい、の一言につきます。 たくさんの方たちが、生きる希望を感じられるに違いありません。将来的には、自分の介護は自分でする時代がくるかもしれない、とのことです。 そうなったら、どんなにすばらしいでしょうか。もしここにオリヒメがいたら‥‥‥いつも心に音楽を。大平まゆみでした。
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