8分
🔶 テーマ:「若者と仏教」今週も、福岡県の私立校・筑紫女学園で宗教科教諭を務める小杭浄海(おぐい じょうかい)さんをゲストに迎え、若者と仏教の関わりについて語っていただきました。🔶 現代の若者と宗教の距離NHKや統計数理研究所の調査によると、日本の若者の宗教離れは近年顕著。仏教やお寺に対し、「高齢者のためのもの」という印象を抱く若者も多い。一方で、筑紫女学園では仏教の授業中に寝ている生徒はほとんどおらず、意外に関心があることが分かる。🔶 若者が仏教に興味を示す背景多くの高校生が、身近な人の死などを通して「命」と向き合う経験をしている。自分自身の死についても意識し始める時期であり、仏教で語られる命の話に惹かれる側面がある。「仏教=難しそう・堅苦しい」というイメージはあるが、授業を通じて興味を持ち直す生徒も多い。🔶 授業で使用される教材とアプローチ高校では「見真(けんしん)」という教科書を使用。親鸞聖人が朝廷より賜った「見真大師」の名に由来。難解な文言も多いため、教師が現代の話題や具体例を交えて丁寧に解説。身近な話題と仏教を結びつけることで、生徒の理解を深めている。🔶 宗教教育の意義SNSや科学技術が中心となる現代においても、「命には限りがある」という普遍的事実は変わらない。仏教は「縁起」や「気づき」を大切にし、他者とのつながりや感謝の心を育む。宗教的価値観は、すぐに理解できなくても、大人になってから心に残る教えとなることも多い。若いうちに宗教に触れることは、人間形成の大きな礎となる。🔶 まとめ宗教が若者から遠ざかっている現状がある一方で、仏教的な命の教えには多くの若者が興味を示している。教育現場での宗教授業は、彼らに新たな視点を与え、自らの生き方を見つめる機会となっている。*来週のテーマは「戦争と平和」。引き続き小杭浄海さんとともにお送りします。この番組では、リスナーの皆さまからのお悩み相談を受け付けています。メールは → goen@rkk.jp までお寄せください。今週も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。あなたと結ばれたこのご縁に、心より感謝申し上げます。では、また来週お会いしましょう。出演お話:仏嚴寺住職・高千穂光正(たかちほ こうしょう)司会:丸井純子(まるい じゅんこ)ゲスト:筑紫女学園中学高校 宗教科教諭・専念寺 小杭浄海(おぐい じょうかい)
詳細情報を見る
高千穂さんのご縁です。