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株式会社ima 代表の三浦亜美さんを迎えた今回の本編。テーマは「匠の技とテクノロジーをどう未来へつなぐか」。三浦さんの仕事は“職人技を言語化し構造化すること”。伝統工芸から自動車メーカーまで幅広い分野で、肌感覚で語られがちな職人の「なぜ・どうやって」を丁寧に抽出し、再現可能な知識として組み立てていく──そんな独自のアプローチが紹介されました。話題はまず「匠の技の分解」へ。例えば木工職人が“手が覚えている”と表現する感覚的な動き。その背景には速度・圧力・素材の変化など、明確なパラメータが隠れていることが多く、三浦さんはそれらを言語化し、体系としてまとめていくと言います。伝統工芸に限らず、大企業の製造現場でも同様で、熟練者が長年培ってきた“暗黙知”を次世代に継ぐための仕組みづくりが求められているとのことでした。さらに話は、AI 時代のものづくりへ。フロッグマンと花奈澪の「AI に技は継承できるのか?」という問いに対し、三浦さんは「AIが真似できるのは一瞬。でも“なぜその判断に至るか”は人間の思考が必要」と語ります。AIを脅威ではなく補助線として使い、技術の再現性を上げることで、若い世代の挑戦を促す未来像を描きました。印象的だったのは、三浦さんが語った“分解は否定ではなく愛”。対象への敬意がないと、本当にその技の本質には触れられないという言葉は、職人技に限らずクリエイター全般に通じるメッセージ。その姿勢が、三浦さんの仕事を“分かりやすいだけでは終わらせない”奥行きへと導いているように感じられました。最後は、これからのテクノロジーとの付き合い方へ。「便利になることは悪いことではない。でも、テクノロジーの背景にある“人”を忘れてはいけない」と三浦さん。人が持つ手触りや判断、価値観こそが未来を形づくる──そんな優しい余韻を残して本編は締めくくられました。
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鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~