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信楽で静かに味わいたい料理といえば、朝宮茶で炊いた茶粥。炊いたご飯にお茶を注ぐお茶漬けとは違い、お茶の香りとお米の優しさが溶け合う味わいです。信楽に近い朝宮は、最澄が唐から持ち帰ったされる茶の産地で、昼夜の寒暖差が大きく、霧に包まれる急斜面に茶畑が広がります。手間をかけて育てられる朝宮茶は、日本一高いと言われる高級茶。この茶粥を食べてきたのが、信楽焼の窯焚きをする人たち。長時間、熱い窯の前で重労働を続け、食欲が落ちた時にも、お漬物を添えた茶粥が体をいたわってくれます。器を作る土と、お茶を育てる土。同じ土地の長い時間が、一方では焼き物となり、一方ではお茶となる。華やかさはなくても、一口いただけば千二百年の時間が体に入ってくるようです。
PLENUS RICE TO BE HERE