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2025年11月6日(木)琉球新報の記事から紹介します。担当は上地和夫さんです。全国新聞社出版協議会が主催する「第11回ふるさと自費出版大賞」で、沖縄伝統ブクブクー茶保存会元会長の安次富順子さんの著書「ブクブク―茶改訂・増補版」が郷土文化部門の最優秀賞に輝きました。沖縄から出版された本が受賞するのは初めてで、審査員全員の一致により最優秀賞に選ばれたということです絶版となっていた前著を大幅に再編し、新たな調査研究の成果を書き加えた上で、去年12月に琉球新報社から改訂・増補版として出版されました。「幻のお茶」といわれたブクブクー茶の歴史や復興の道のり、道具や作法などを1冊にまとめたもので、安次富さんが特に力を入れたのは、関係者から募ったブクブクー茶に関する手記や、こつこつと取材した聞き取り記録の収録です。会長を務めた沖縄伝統ブクブクー茶保存会の会報に掲載した10年分の記録で、安次富さんの保存活動の集大成ともいえる内容になっています。安次富さんは「『ブクブクー茶を守りたい』という情熱を先輩方から受け取り、その思いを本に託したもので、今回の受賞で、協力いただいた方にお礼ができたと思う」と笑顔を見せました。その上で、「先人が残した正確な技術や作法を後世に残すために本書を活用してほしい」と思いを述べました。(了)
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