特定医療法人 自由会
【レポート】残業わずか2.8時間。岡山から届いた「医療現場」の常識を覆す働き方の革命
1. 医療現場の「当たり前」を疑う
「医療従事者は多忙を極めて当たり前」——。
そんなイメージを抱いている方は多いのではないでしょうか。
人命を預かる現場ゆえの緊張感と、慢性的な人手不足。
医療業界において「働き方改革」は、理想であっても実現は困難な高い壁。
しかし、岡山県岡山市南区に、その「常識」を鮮やかに覆している組織があります。
回復期リハビリテーションを主軸に、入院から在宅までシームレスなサービスを提供する
「特定医療法人 自由会」です。
岡山光南病院や光南クリニックを運営する同法人は、
岡山県が実施する「岡山子育てしやすい職場アワード」を受賞。
特筆すべきは、単に「休みが多い」といった表面的な制度の話に留まらない、徹底した「人本主義」の浸透です。
残業時間は月平均3時間に満たず、有給休暇取得率は約9割。
なぜ、これほどまでに高い生産性と職員の幸福度を両立できるのか。
医療現場の未来を指し示す、自由会の「働き方の革命」の裏側に迫ります。
2.1981年からの「先見の明」はトレンドではない
自由会の取り組みを紐解いて驚かされるのは、その歴史の深さです。
働き方改革が国を挙げて叫ばれるずっと前、昭和56年(1981年)に岡山市南区で診療所を開設した当初から、
すでに「職員が安心して働ける環境」への投資が始まっていました。
• 昭和57年: 院内託児所を開設
• 昭和62年: 育児休業制度を導入(県内医療機関では初)
• 昭和63年: 完全週休2日制を導入
昭和62年に育児休業制度を導入した点です。
当時、医療機関でこのような制度を設けるのは極めて稀でした。
なぜ、これほど早くから着手できたのでしょうか。
そこには、「安心して継続的に働ける環境こそが、医療の質に直結する」という、
現理事長の強い信念がありました。
開設当初、人材の採用と定着に苦慮した経験から、
職員を大切にすることこそが最大の「リスクマネジメント」であり、組織の基盤であると見抜いていたのです。
自由会の改革は、単なるトレンドの追随ではなく、40年以上にわたる確固たる経営哲学の継承なのです。
3. 不妊治療を「特別休暇」で支える実行力
自由会の制度が優れているのは、それが単なる「福利厚生の羅列」ではなく、
切実な「職員の声」から生まれている点にあります。
定期的な満足度調査やアンケートを通じて職員の不安を吸い上げ、具体化した好例が「不妊治療支援制度」です。
費用の補助に加え、年間10日の「特別休暇」を設定している点。
この制度の背景には、自身も理学療法士として現場を知り、不妊治療の経験を持つ事務部長の強い想いがあります。
仕事と治療の両立には心身ともに大きな負担と不安が伴います。
だからこそ、経済的な支援だけでなく通院のための特別休暇も設定し、
職員が安心して治療に臨
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