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2024年12月11日(水)放送分担当は上地和夫さんです。琉球新報の記事から紹介します。コロナ禍の影響が緩和し回復傾向にあった沖縄への修学旅行生が2025年度は前の年度に比べておよそ11・1%減少し、30万4524人と見通しであることが分かりました。コロナ禍前の19年度に比べておよそ10万人少ない水準です。旅行社への申し込み状況から、沖縄観光コンベンションビューローが推計しました。昨今の物価高騰のあおりを受け、交通費に多くの費用がかかる沖縄への旅行を断念し、新幹線など陸路で行ける近場に行き先を変更する学校が増えています。コロナ禍の収束で需要の回復を見込んでいた観光業界からだけでなく、沖縄戦の実相を全国に伝える機会が減ることに平和学習の関係者からも懸念の声が漏れました。修学旅行は各都道府県などで実施基準があり、旅費の上限額も8万円から10万円程度に定められていることが多く、物価の上昇額に修学旅行の実施基準が追いついていない状況だということです。コンベンションビューローの下地芳郎会長は「新たな負担は保護者にとって苦しいものの、適正な費用計上に向けて各都道府県の上限額に明確なメッセージを出したり、平和学習にかかる費用の一部に補助金を出したりするなど、沖縄側でできる工夫の検討が必要だ」と話しました。
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