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今週から5週にわたってお送りする特集のテーマは、<下書きのない勝負 ~ちょっと目線をあげて~>墨絵は一筆一筆が真剣勝負。失敗を恐れていては作品に息吹が宿りません。今回、描き直しがきかない「墨の世界」に挑み続ける、墨絵画家・小林東雲さんをお迎えして、墨絵を通して見えてくる人生哲学のヒントを伺います。小林さんは、1961年東京生まれ。幼少期に、書道教師であった母から書道を学び、高校時代には、中国の芸術家との交流を通じて、水墨画や書道、篆刻に大きな感銘を受けました。1987年には、パリで開かれた「日本の美術展」で壁画を制作。翌年には、東京で展覧会を開催しました。その後は、ヨーロッパ、アメリカ、中国へと活動の場を広げ、1992年には、日中友好20周年を記念し、北京の中国歴史博物館で個展を開催。以来、日本的な墨絵の世界を探求し続けています。第1回目。まずは、小林さんが「墨絵」の世界と出会ったきっかけや、ご自身が描く作品を「水墨画」ではなく「墨絵」と表現する、そのこだわりについて伺いました。
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