5分
2025年10月22日(水)琉球新報の記事から紹介します。担当は上地和夫さんです。第67回県高校定時制通信制生徒生活体験発表大会が16日、宜野湾市民会館で行われ、県内の定時制・通信制課程で学ぶ生徒10人が学校生活を通じて感じ、学んだ体験などを発表しました。「逆境を力に」と題して発表したコザ高校4年の城間裕翔(しろまゆうと)さんが最優秀賞に選ばれました。城間さんは11月16日に東京で開かれる全国大会に出場します。城間さんは、中学1年の冬に急性リンパ性白血病と診断され左目を失明しました。不安を抱えて入学したコザ高校定時制で、学ぶ楽しさを知りました。「年齢も背景もさまざまな仲間たち。その多様さが、むしろ『ここにいてもいい』と思わせてくれた」と振り返りました。簿記やパソコンに挑戦し、卒業式での司会やバンド活動など「あの病室で絶望していた僕には想像すらできなかった景色」と充実した高校生活を送っています。自らの外見へのコンプレックスも、少しずつ乗り越えられ、「片目は見えない。でも、もう一つの目で、確かに『希望』は見えています」と力を込めました。城間さんは全国大会に向けて「病気と闘っている人だけでなく、いろいろな人に自信を持ってもらえるようにできたら」と話しました。(了)
詳細情報を見る
方言ニュース